コワイ女

コワイ女 通常盤


3人の監督による、3話のホラー。
1話目は貞子タイプの話。貞子が漫画っぽいというかアニメっぽいというか、霊というよりクリーチャーで馬鹿っぽい。髪の長い女が襲ってくるなんて怖いはずなのに。
3話目は、永井豪の「ススムちゃん大ショック」みたいな、お母さんが怖い話。身近な恐怖でなかなか。怖いの意味が違う気もするけど。


と、この2話だけなら特に感じることもない普通の作品なのだが、2話目の「鋼」が秀逸。
気弱な青年と上半身に麻袋を逆さに被った女の子とのラブロマンス。
その女の子、鋼ちゃんが実に可愛いのだ。
小汚い袋の下から出たミニスカート、ぬめっと白い生足、赤いハイヒール。
デート後の青年の部屋で、優しく服を脱がすようにそっと麻袋の紐を緩めると、ずるりと飛び出す謎の肉片。
ミシンを操る姿、くけくけ笑いながらくるくると踊る姿には、感動の涙が。
萌え要素がぎっしりと詰まっており、後にも先にもこれ以上の萌えは無いだろうという、素晴らしい作品であった。
本編と比べるとさっぱりだけど、オマケのショートムービーが公式サイトで観られます。