縫製人間ヌイグルマー / 大槻ケンヂ

縫製人間ヌイグルマー


「戦え!ヌイグルマー」
「綿いっぱいの愛を!」
「おもちゃやめぐり」
「子供じゃないんだ赤ちゃんなんだ」「踊る赤ちゃん人間」
「友よ」
辺りの曲を総括したような一冊。
泣ける。


ぬいぐるみが一人の少女を守るため、クリスマスの日にゾンビ部隊を率いる悪の組織と戦う、ヒーローの物語。
悪の組織側の幹部も、片腕が義手でライダーマンのようにアタッチメントで武器を変えられるゴスロリ、スプーン曲げの超能力者、あばばば泣き叫ぶ赤ちゃん人間など、魅力がいっぱい。


子供の頃よくヒーロー物の特撮を観ていたが、視点は常に悪の組織側であった。ジェリーよりトムが好きだ。
それでも、もう駄目だというその時でも諦めないぬいぐるみの姿に、熱くなる。
いや、もしこれが最近のライダーなら、いくら立ち向かう姿を見せられたところで、さっさと負けろ見苦しい、と思うだけなんだろうが。