STEPHEN KING'S THE SHINING

スティーブン・キング シャイニング 特別版


名作キューブリック版シャイニングを原作者が否定。
これが本当のシャイニングだと、自ら脚本、監修をしたTVドラマ版。
キューブリック版も2時間超えの長編だったのに、これは5時間弱。2時間スペシャル×3。


原作を読んだことがないので分からないが、前半はキューブリック版にはなかったエピソードが満載で、恐らく原作に忠実だとこうなるんだろうなあという作り。でも大事なところは変化なく、別に作り直さなくてもいいじゃん、という印象。
ところが後半に入ると展開が変わり、終盤ではテーマそのものが完全に別物。キューブリック版は怪人をなんとか倒そうとする話だったが、こちらは家族愛。
こりゃ確かに原作者だったら怒るわ。
サイコっぽい怖さを求めるならキューブリック、いかにもアメリカンな娯楽映像として楽しむならこっち。
何しに出てきたのか謎だった黒人のコックさんの存在意義が今明らかに。


否定してる割には、あの割れた扉からニコルソンがうひひと覗くシーンと似たカメラワークで、今度は妻の方が覗いてたり、あれはあれで気に入ってる?