SILENT HILL

観てきた。


結局次世代ゲーム機は、この作品の続編が出る機種を選ぶであろうというぐらい、思い入れのあるホラーゲームの映画化。


ストーリーとしては、ゲームの1をベースにしたオリジナル。
サイレントヒルで行方不明になった娘を探すためにお母さんがうろうろ。
因みにゲームでは、探す役は父親。怪物に立ち向かいながらも必死に探す姿には、娘への愛を感じたものだが、こっちは意地だけで探してるような印象。自分のプライドの次に娘、みたいな。
後半に入るにつれ微妙になっていく展開も含め、なんだかゲームの劣化版な感じ。ハリウッド版リングっぽい。
でもそれは監督がゲーム版を知らない人だったってわけじゃなく、ファン以外の集客とか、商業的なものだと思う。画面のいたるところで監督の原作への愛情を感じる作り。


映像的には文句無し。
特に金網と錆の裏世界最高。
サイレンと共に異界化するところなんて、来た来た!と狂喜。
クリーチャーの種類が少なかったのは残念だが、さっぱり戦わない主役に代わってなのか、大鉈を振り回し肉を引き裂き大暴れするレッドピラミッドシングに頑張れとエール。ホントは出てきちゃおかしいキャラではあるけど。
BGMの大半がゲームそのままを使用してたのもポイント。あの軋むような不快感溢れるノイズと、それと相反するような綺麗な歌にうっとり。


不満点。
原作以上に扱いが酷い婦警。
愛しのナースでだるまさんがころんだ。


観たあと、一緒に観に行った人間にゲームの1,2,3を奪われてしまいました。
4なんてありません。