死人花 『彼岸花』異聞 / 長坂秀佳

死人花―「彼岸花」異聞 (角川ホラー文庫)


弟切草」の続編に位置する「彼岸花」の、外伝というより裏から見た物語。
サウンドノベルでいうところの、終盤の選択肢を変えたら別に展開になったみたいな。
お陰で全体の7割ぐらいは、文章は変わっているものの以前読んだストーリーのままでちょっと辛い。
彼岸花」の時に有耶無耶で済まされたトリックが解決されたりするけど、それはあの時解決すべき点だったようにも思える。
で、最後の最後でまた訳の分からない謎で終わる。もう知らん。
彼岸花」は多少のアレはあるものの充分楽しめたが、これはなー。蛇足過ぎるような。「サウンドノベル」じゃなくて「ゲームドラマ」とか訳分からん事云ってるからだろうか。チュンソフトと喧嘩したのん?


あとがきにて、本作品はミステリー小説である、ホラーなんてわからない、と書いてあるけど、どこをどう見ても角川ホラー文庫と書いてある。