DANCE OF THE DEAD

ダンス・オブ・ザ・デッド


全作品を観ようとしながらも3作ぐらい観て止まってた、マスターズオブホラーの1作。
トビー・フーバー監督。「悪魔のいけにえ」の監督。あれは実に素晴らしいホラーの体裁を取ったアート映画であった。
邦題を付けるなら「死霊の盆踊り」しか。


第三次世界大戦後の崩壊しかかったアメリカで、戦時中の副作用から発見されたゾンビを、ロックを聴く人=悪い奴らの溜まり場、みたいな設定のクラブで見世物にするだけのお話。
牛追いで使う電磁警棒みたいなスタンガンをゾンビに当てるとビリビリ痙攣して、それが死者のダンス。大抵は若い女性のゾンビで、客はそれ見て大興奮。
なんとなく大槻ケンヂの「ステーシー」を彷彿させるその辺は面白いんだが、肝心の物語がさっぱり面白くなく、何度か眠りの世界に行きそうに。ゾンビはただ歩く死者ってだけで人を襲うこともないし。
劇中で、何かが覚醒するときのような画面がブレる演出がしつこく入るのだが、結局何かの伏線でもなく、別段何かを表現してたようでもなく、何だったんだろう。
素晴らしい映画を作った人の作品ってことで期待し過ぎてたのかもしれないが、ゾンビ的な意味だけでなくがっかり。