龍が如く

龍が如く Play Station2 the Best


廉価版が出た時に買ってとっととクリアしたんですが、すっかり感想書くの忘れてました。
廉価版ってのは大抵2800円で、3800円や4800円のこともあるのに、初めから1890円とはセガやるな。
という心意気だけで買いましたん。
ヤクザ物に一切興味が無いのでスルーしてた作品でした。


女の子が誘拐されて、バッティングセンターに居るとの情報を得た後、キャバクラに通ってキャバ嬢と仲良くなって、店外デートをして、バッティングセンター向かいのホテル街で別れて、素敵な夜だった的ハートマークのメールを貰ってにんまりして、また次のキャバ嬢を落としてホテル街で別れて、を繰り返し、嗚呼、小さい女の子が誘拐されて今頃きっと怯えてるだろうに、目と鼻の先でこんなことしてる自分は犬畜生にも劣るなあ、と思うためのゲーム。


ゲームの本筋は、なんだか途中で突飛な展開になるけどヤクザ同士の抗争なので、特別何か感じることもなく、結構終盤なのに「あれが欲しい」「あれを譲って欲しいなら代わりにこれを持って来い」なんてお使いイベントが強制だったり、メインになるアクションは微妙な作りで、乱戦になることが多いのにロックオンがユルいのであらぬ方向に攻撃を繰り出したり、落ちてる物は何でも武器にが売りなのに持てない物があり、ああこれはただの背景オブジェだったのかと気付いた時には敵にタコ殴りにされてたり、個人的な趣味を含めそんなに面白くない。
ペンチの必殺技が爪剥がしなのは最高だけど。
思いっきり腰溜めでドスを敵の腹に刺して倒したのに、戦闘が終われば「生意気云ってすいませんでした。これ少ないですけど」と元気な姿で謝ってくるばかりか侘び金までくれる、ある種の暴力表現の否定と現実とゲームの境界線も最高だけど。


でも結構面白かったのだ、と感じるのは、先に述べたキャバクラ通いなど、本編とは関係無いサブイベント達。
入れない店ばかりなのは不満だけど、結構広い街をイベントは無いかと走り回って、途中で不条理なイチャモン付けられて喧嘩になって倒して小遣いゲットして、イベントはイベントで大抵は暴力で解決して、でも結構笑える類が多かったり、と無駄に散策してるのが楽しい。本編クリア後にそれ専用モードがあるぐらいだし。


ただ廉価だったから楽しめたんであって6800円で買ってたら泣いてたかもだし、2度やるような物でもないからもうすぐ出る2は要らないかなあと思ってたんだけど、付属の予告編DVDを見ると、今度はキャバクラを経営出来るようになったり、自分がホストになったり、この時期に通常より安い廉価版を出した思惑通り、買っちゃうんだろうなあ。