岳飛伝 三、風塵篇 / 編訳 田中芳樹

岳飛伝〈3〉風塵篇


全5巻中、3巻。
普通ならここから一気に盛り上がるところだろうけど、どうもピークは結構前だったらしく、徐々に面白くない方向に。


史実上ではどんなに優秀な人物も、この半仮想歴史ワールドの中においては、主役陣の前では阿呆のフリをしなきゃいけないのが演義物だと思う。英雄をより輝かせるために、敵役をより汚す。
要所要所で使えば面白い演出も、岳飛が元帥まで昇進して大軍を率いるようになってくるにつれ、乱発。結果ごちゃごちゃに。さっきまでまともな事を云ってたのに突然馬鹿になったり、その逆もあったり、なんだか人格破綻もあるような。
割り切って読むのが難しい。


強くてなかなか倒せなかった敵武将も、その夜、夢の中に昔の偉い人が出て来て必殺技を教えてくれるので、次の日起きたら倒せます。
便利。