NEKROMANTIK2

食事中の人やグロ耐性の無い人だけが、この文章を読んでくれますように。

あらすじ。
前作で割腹自殺して死んだ主人公。
その墓を暴き、もはや腐った死体を盗む女性が今回の主役。1はこの人が墓を掘る為に地面にスコップを刺したシーンで終わったのだ。
掘り出した、黒ずんでどろっとした死体をお持ち帰り。

どうやらこの女の人、前作の主人公を崇拝してたらしくてそれで盗んだみたいです。
でも死体を使ってやる事は同じで、つまり死姦です。
何故かこの死体、自殺したそのままの格好です。血塗れです。そこには目をつぶってもいいんですが、肉が腐ってるのに血が綺麗な赤のままです。どうしたいんでしょう。

前作を観た時に、死をテーマにしながら腐敗臭を忘れてる所が変だと思っていましたが、今度は途中で耐え切れなくなって、トイレで吐きます。ちょっとリアルです。
でもその後、ぬらぬらした死体を触った手で口をゆすいだり頬っぺた撫でたり、平然と死体とキスしたりします。わずか数秒で耐えられず吐いた設定を忘れます。
一方その頃、前作の主人公を振った、これまた死体マニアの元彼女が墓を暴きに来て、出し抜かれた事に気付きがっかりします。

男の人の死体ってのは結構大きいです。邪魔です。そんな訳で解体してバラバラにします。
でも頭部とちんこだけは取っときます。大事です。あとはビニール袋に入れて墓に返します。
ちんこは皿に載せてラップして冷蔵庫に保存しときます。一番好きだったシーンですけど、伏線です。

このお嬢さんには生きてる彼氏が居るのですが、ちょっとヘタレです。ポルノビデオの冴えないアフレコ声優です。
そのヘタレが皿に載ったちんこを発見したり、アザラシの解剖ビデオを楽しんで観てるのを知って、「そういうのはやめろよ」と怒ります。
怒られた彼女はベッドインの最中に、彼氏の首を切り落とします。死体と化した彼氏のちんこをヘタレないようにゴムで縛って、首を前作の主人公のと取り替えて、もうわたしったら幸せよ最高ようひゃひゃはひゃひゃー。

あらすじと云いながら最後まで説明しちゃったけど、たったこれだけの事を延々2時間近く、無意味にダラダラとしたシーンの連続で、展開に困ったらすぐ暗転して、何とも形容し難い酷いBGMと共にお届け。
死体をモチーフにしときながらあんまり理解してない、他人とは違う映画を撮る事で自分は特別な存在なんだと思いたいだけ、な人が作ったんだと思う。それが良い方向に働けば良かったんだろうが、どうやらそんなに甘い話はある訳がなく。
それに釣られた自分も含めて、だめだこりゃ。