IT

原作知らず。
ホラー版スタンドバイミーみたいな。
3時間越えは長いよ。

気の弱い少年少女が手を取り合い、友情パワーで「イット」という怪物を倒す。
それから30年後、再び現れた怪物に、過去を清算するという意味も含めて、中年となった彼らが立ち向かう、と。
ベース自体は悪くないんだけど、意味の無いシーンが多くて、それで時間が長くなったのかと思うとゲンナリ。特に最後の場所に向かう時の、喘息持ちの発言はなんなんだ。
「悪い人」役がみんな似たような言動でゲンナリ。態度だけはでかいんだけど実はヘタレ。
「イット」の攻撃ルールの矛盾にゲンナリ。それは破綻しちゃまずいだろう。
エンディングの唐突さにゲンナリ。脳味噌湧いてんのか。壊れた人は自転車に乗せると直ります。

実際、最後まで一気に観れたし、結構面白かったと思う。
しかし上記のような事を思い出して、本当は面白くなかったんじゃないかと、不思議な気持ちになる作品。好きな人に云わせると、スティーブン・キングの作品は「そこがいい！」らしいが、どうだろう。「シャイニング」は純粋に楽しめたんだけどなあ。
もしや、もう何作か観ると癖になったりするとか。
それにしてもピエロという存在そのものは普通に怖い。