DRAG ON DRAGOON2

1周目クリア。

なんと云いますか、筋少ファンにしか分かんないかもなのですけど、1の時もなんとなく思ったんですけど、プレイしてると「香菜、頭をよくしてあげよう」を思い出すのですね。
端的に云うと、「駄目ゲーを愛でる」っちゅうか。

中古1980円で購入。
全体的に1より劣化。
ああ、操作性と難易度は上昇してたか。
基本的に1の良いとこを捨てて、悪いとこを引き継いでる。
触り始めた時は、「しまったこんな出来なら1を買い直すべきだった」と思ったものの、話も後半に入った頃には、「まあこれはこれでありか」とかなんとか。この辺が愛でる感じ。
でも流石に主人公とヒロインの棒読み台詞は愛せない。カオスレギオンのお塩大先生、鬼武者の金城と同レベル。つまり糞以下。ゆきひめー。
タレント使うなよ、とまでは云わないが（他の、例えばピーターはかなり上手いし、あのローリーな寺西和男君ですら結構まともだ）、リテイクしろよう。出来ない仕事受けるなよう。

システム面は、操作はよくなったものの、2周目以降のプレイ時、小節ごとのステージ選択が出来なくて最悪。そのシーンが見たい場合は常に1からやりなおせと。
オートセーブが消え、何かある度に「セーブしますか？」と鬱陶しい。村から出ただけでセーブするかっ。
低空からドラゴンで地上の雑魚どもを燃やし尽くす炎も消失。戦闘の快感激減。
武器が豊富なのが売りなのに、見た目と攻撃力が違うだけ。モーション変える事も出来んのか。魔法も似たようなのばかり。

で、愛でる一番の要素がストーリー。
前作のグロさ鬱さ電波さは抑えられ微妙、なのに。
勘違いして世界を滅ぼそうとするヒロイン。特別な理由無く勘違い女の尻を追っかけ破滅への協力をする主人公。やってる事が間違ってるよと、主人公への想いからたしなめに来た幼馴染を（不可抗力とはいえ）殺害。
世界が崩壊しかかって、やっと勘違いに気付き壊れるヒロイン。電波ゆんゆんな彼女は僕が守るんだと開き直った主人公は崩壊の元を倒し、やった！僕は彼女を救った！ そしたら世界も救われたよ？ 僕は救世主だ！と。
待て。
しかも実際に自分を犠牲にして世界を救うのは別の人なのだ。
うむ、まとめると普通に面白そうじゃないか。
でも、最初の話に戻るが、これを全編棒読みでやられるのだ。

しかし、前作の主人公とドラゴンの一幕は物凄く気合が入ってて、冗談抜きに感動物。涙なしには語れぬ物語。
こんな良い話がありながら、今回の主人公はなんて馬鹿なんだろうと、これまた涙なしには語れぬ物語。
エンディングが紙芝居なのも涙。

さて、どう読んでも否定ばかりの文章だが2周目やろうか。