金縛り外伝

あー。
ここんところネタが無いので怪談でもします。
この話は、経験してから色んな人にこんな目に遭ったよ! と話したんですが、みんな笑ってくれます。
信じてなくて笑われるのが大半ですが、信じてくれた人も笑ってくれます。
金縛りってのは、基本的に仰向けの状態で発動するものです。



ある晩金縛りになりました。
もう慣れっこだし、初めて経験した時以外何か、別に胸の上に黒い人影が乗っていたり、横を見たらお婆さんが、って事も無いので無視して目を瞑ってました。
体は動きませんが、そのうち治るさー、と余裕綽々です。
ところが今回はどうも何かの気配がする。
んー? と思って目を開けてみると(目だけは開きます)、目の前にミラーボールが。
直径15cm程の銀色に輝くミラーボールが宙に浮き、カーテンからうっすら漏れる月明かりに照らされて、キラキラと回転してるじゃないですか。


もう怖いとかじゃなくて、( ・ω・ )? ってなもので。


わー何これー、とずっと見てたんですが、動く気配もない。フワフワと漂うんじゃなくて、その場にビシッと固定された感じで浮いてます。んでグルグル回転してるから、光が乱反射してるんですよね。昔のディスコみたいな。
???ってなりながらも、面白いので何とか捕まえようと体を必死に動かそうとしました、が動けません。
それでもムキになってると、金縛りが緩んできたのか、徐々に動かせる様に。
震える腕を伸ばして、もう少しで手が届くその時。
ミラーボールが白熱灯みたいな色のビームを出してきまして。
口の辺りに当たったんですが、どうにも生暖かい。しかも口の中に唾液がどんどん溜まる感覚が。
うわっ、って思うと同時に凄い眠気が。
そのまま寝てしまい朝を迎えたんですが、勿論その時にはもうミラーボールの姿はなく。
何かインプラントされてないかと、ちょっと怯えてみたり。




と、まあ。
この話した後にまず云うのが「クスリとかやってないからね」なんですが。
まあ自分でも脳を疑ってる話なんですがね。
いいじゃないか、たまにはこんな話も。