三国志 九の巻 軍市の星 / 北方謙三

五斗米道から関羽の最期まで。
三国志、という意味ではやっとここからな巻。
三国志は好きなんだけれど、董卓が大暴れしてたりそれに対抗する同盟がグダグダだったり呂布が大暴れしたり袁術が蜂蜜舐めたかったりする、所謂群雄割拠な時代が好きで、魏呉蜀に纏まる時代になると興味が失せ始め、その所為で読書ペースがダウンしたり。三国志好きってより後漢末期好きになるのか。
でもあと4冊だ。


張飛がメインの小説なので、今まで関羽はなんだか居るだけだったのだが、死亡フラグの如く突然スポットライトが当たって熱い漢の話に。
しかし関羽が義弟である劉備側は勿論、敵だけど関羽LOVEな曹操側から見ても、後世では商売の神様にまでなってる人物を、呂布を超える裏切り行為で殺しちゃう呉は最悪だと思うのだ。
小説内では、なんか曹操劉備だけ目立ってて除け者にされてる気がするからとか、本当はウチが蜀獲るはずだったのに周瑜の死で頓挫して悔しいからとか、一層最悪なことになってて笑う。
これを孫権サイドの視点で見詰めるとどう正当化されるのか、とか...呉にあんまり興味無いからいいや。