THE FAST AND THE FURIOUS : Tokyo Drift

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT


ワイルドスピードX3。
前2作と比べ雰囲気もノリも全然違うので、邦題ならではの詐欺紛いな偽物タイトルを間違えて借りちゃったかと思ったが、そうでもなかったようで。
前作までは、車好きのためのカーアクション映画でありながら事件を追う形になっており、更に、無駄にセクシーなねーちゃん達がウロウロしているという、車に全く興味が無くても色々と楽しめる作り。今回の3は、車好きしか楽しめないような、なんちゅうか、ヤンキー映画(車編)みたいな。お陰でカーアクションってよりも、ただの迷惑運転美化にしか見えず。


車好きであるアメリカ人の主人公が日本の高校に転校。どう見ても無理のある年齢なのに学ラン着てシュール。
舞台の日本も、確かに日本で撮影してるんだけど似て異なる何処かにしか見えず、場所を表すBGMがタイっぽかったり、普通の学校なのに生徒はチャイニーズかコリアンばかりだったり、そんな人達に「やーい、外人」と馬鹿にされたり(しかも親戚がヤクザという、虎の威を狩る狐役が、1か2に出てきて、もう死んだはずの悪役)、学食も日本人はそんなもの食わないよ?って不思議な食い物だったり、それで「日本人は変なもの食べるだろ?」とか云われても。


ここまで別物になっちゃうと、車なんて移動手段でしかない、迷惑ドライバーは消えてなくなれ、と思ってる人間には無理。