絶体絶命都市2

絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-


借り物。
発売から1年近く経つけど、まだまだ中古は高いねえ。


洪水で崩壊しかかった都市から脱出するサバイバルアクションゲーム。
矢鱈と、暖を、取る。
いや、1の水飲み過ぎはどうかと思うが、今回は真冬でびしょ濡れになること多々だから、暖まらないとすぐ死ぬとは思う。濡れ鼠でもストーブに手をかざした瞬間、ふぃ〜とか云いながら凄い水蒸気が出て即乾くのは素敵ね。
暖を取らないとその内動きが鈍くなって益々死に近くなるが、意外と食事は取らなくても平気。アイテム所持数に限界あるから食べ物無視してたけど、問題無く。難易度ハードは知らないけど。


今回は複数主人公で、お互い物語が交差するような、SIRENタイプ。
でもSIRENとは違って、その主人公の物語をクリアするまでは他の主人公を使えず、使える順番も決まってるし、その時取った行動が他に影響するのもほんの極一部。
折角の設定なのに、この辺りが微妙なのが勿体無い。


代わりに、というのか、それ以降の展開には全く影響しない、その場限りの選択肢が豊富になっていて面白い。これのお陰で2周目も楽しく。
これを上手く選んでいくことで、隙あらば弱みに付け込んででもヒロインに抱き付こうとするウェイター、両手を縛る手錠を他人に見られる度「これは趣味で付けてるんです!」とMっぷりを見せ付けたり、突き付けられたナイフをべろりと舐め、仕舞いには何故自分の愛を受け入れないのかと喚く妹、普段は苛められっ子だけど災害によって立場が逆転、全く関係の無い先生の全身に油を塗り込んだりする増長を見せた挙句、苛めっ子を苛め過ぎてうっかり自分が災害で死んじゃう女子高生(美人)など、魅力的な主人公達になるという。
正直、ゲームそのものよりもこっちが面白くて面白くて。
崖から落ちそうになって両手でしがみ付いてるコックさんを助けるシーンで、手を掴むんじゃなくコック帽に手を伸ばす選択肢で悶死。


操作性や視界の悪さなどは、1よりはマシになったものの暴発し易いまま。
その先に道が無いのが分からず飛び降りる羽目になることは減ったが、それは水害だから奈落が少なかっただけな気がする。
1の時も思ったが、例えば同行者に傘を渡すと近付いた時に傘をこちらに傾けてくれるとか、大きな部分は微妙だけど分かり難いところで芸の細かいゲーム。