新・魔界行 魔群再生編 / 菊地秀行

新・魔界行 魔群再生編―新バイオニック・ソルジャー・シリーズ〈1〉 (ノン・ノベル)


前作から20年経ち、物語の中でも20年経った続編。
主人公は生体強化戦士なので殆ど老化せずそのまま、仇敵も死人なのでそのまま、ツン担当のヒロインは娘の代に、デレ担当のヒロインはゾンビとして復活、お笑い担当の生臭坊主は孫に。


前作から間を入れず続けて読んだ所為もあるが、まさに今のノリで展開で魔界行。
「今」と云えば、やっぱり登場する古代武術ジルガ。世界観が別の作品であっても登場する古代武術ジルガ。ピンチになったらすかさず古代武術ジルガ。猫も杓子も古代武術ジルガ。
その内せんべい屋や黒衣のハンターまで使い出すんじゃなかろうか。
とは云え、最近益々難解度の高い魔界都市モノに比べると、単純明快さが面白い。


挿絵がひどゆき先生では初めて見る人。漫画風のタッチでぱっと見格好良い。
しかしどうも見てて違和感を感じ、落ち着かない絵。なんだろうとしっかり確認してみると、体に対して頭部が大きくて首が長いという、パースが狂ってるようなところが原因だった模様。
これ作風なんだろうか下手なだけなんだろうか。