НОЧНОЙ ДОЗОР

NOCHNOI DOZOR。またはNIGHT WATCH。3部作の1部目。
オールナイトで観てきました。
付き合いで行っただけなので前情報とか全く無し。期待も全くせず。むしろそこで売ってるナンが食べたくて行ったぐらい。ところが結構な面白さ。
一緒に行った人間は、シュヴァンクマイエルみたいなクレイアニメに期待してたみたいだけど、その1シーンのみだし粘土じゃなくてCGだしで拍子抜けだったそうな。


調べてみたらば結構評判悪いみたいだけど、面白く感じた理由。
菊地秀行原作。正式なタイトルを付けるならば、「妖獣都市 露西亜魔界編」だ。
と云いたいぐらい菊地ワールド全開な映画。
「光」と「闇」の魔物が人間世界で暗躍する姿は、妖獣都市における「闇ガード」と「向こう側」そのまま。子供が関連するところも。ひどゆき先生はいつもパクられるよなーとか思ったり。
いや、ちょっと似すぎだ。
全体を通して、アニメを実写で観てる印象。
初めから最後まで真面目な話だが、間間にこっそりと埋め込まれてるギャグ、ユーモア部分が素敵。


しかし諸手を挙げて傑作だと云える代物でもなく、折角の超人能力を生かすアクションシーンが少なく、その少ないシーンもアップばかりで何が起こってるのか分かり辛い上、無意味なエフェクトが目立つ。
音楽がミスマッチ。感動シーンで流れる音楽は、どちらかというと閉店時に流すべき音楽。エンドロールで流れたThe Braveryは結構似合ってたんだが、そこだけ。
これは日本語字幕版だけもしれないが、台詞の大半はロシア語で、下に英語字幕があり、右横に日本語字幕。その日本語訳が酷くて意味を理解しきれない為、英語字幕にまで頼る羽目に。あっち見たりこっち見たり視点が定まらず。
この辺りは意外と致命的じゃなかろうか。


従で観に行ったものながら、続きが楽しみ。
ちゅかちゃんと日本でも公開してくれるんだろうか。