からいはうまい / 椎名誠

からいはうまい(小学館文庫)


ううむ、シーナの本が苦痛なのも珍しい。
途中で投げ出そうかと何度も思ったよ。
辛い食べ物に特化してるのかと思いきや、特別こだわってる訳でもなく。
辛い料理が出てきても「うむ、辛い辛い」で終わってさっぱり。
全体の半分を使って、困った国の困った部分を再認識させられた気分。でも凄いよね。その困った国では、交通ルールなどあって無き物無法地帯。捕まえに来た警官が自分より年下だったら脅して黙らす素晴らしい儒教の国。勉強になります。
...辛い物と関係無いしナー。


その次のチベットはなかなか。でもその後が山葵と大根の辛さ。山葵はまあ妥協出来るにしても、大根の辛さはちょっと違う気がする。
最後の章、発酵科学・醸造学の教授を招いた講演会、が名目の座談会はとても面白い。
でもおまけに位置するそれが面白い時点でトホホ。