禍禍 プチ怪談の詰め合わせ / 加藤一

禍禍(まがまが)―プチ怪談の詰め合わせ (二見文庫)


サブタイトルの通り、プチ。
怖い話より不思議な話不可解な話がメイン。そりゃどう考えてもただの勘違いだろうって話も。
閉じたノートパソコンの隙間に小人が挟まってたり、人間みたいな手の生えた魚が餌を掴んだり、自動販売機の中から話し声が聞えたり、猫が一列に歩いてて、最後の一匹が失礼しますとお辞儀したり、可愛すぎる。
幽霊の話でも、仕事中散らばった書類を拾ってくれたとか、酔っ払い過ぎて吐いたら背中をさすってくれたとか、死んだ飼い猫が他の猫に構う飼い主にやきもちを焼いて猫アレルギーにさせるとか、タイヤの霊が転がるとか、萌える。