鳥肌口碑 / 平山夢明

鳥肌口碑


前半は「超」怖い話みたいな、妖怪、心霊話。
後半は東京伝説みたいな、人為的な悪意、電波、都市伝説になりそうな話。たまに心霊に属する話も入っているが、怪異からやってるのではなく、人がそれを操る話。
タイトルにあるような鳥肌話は、個人的には一つしかなかったが、それが蓮コラを連想させる生理的に背筋の寒い話で、その鳥肌は卑怯だと思った。
ガラガラの電車に乗って居眠りして、ふと目が覚めたら周りが新興宗教の信者で満員で、こっちを見ながら怪しいお経を一斉に唱えだすってのは、違う意味で背筋が寒い。


心霊話では、打ち捨てられた狛犬の破片を漬物石にすると、拾ってくれたと云う感謝の気持ちで美味しい漬物が出来る話が好き。
電波話だと、「私は宇宙人に犯された!」と云う妄想の人が好き。イガイガの金属物体を埋め込まれます。あなたを発端に地球を巻き込む宇宙戦争が起こるかも、とからかわれても「じゃあ頑張らなくっちゃ」と微笑むその姿が萌え要素