東京伝説 忌まわしき街の怖い話 / 平山夢明

東京伝説―忌まわしき街の怖い話 (竹書房文庫)


ネットをウロウロしてて、このシリーズを読んでホラー耐性が付いたって話を幾つか見たんだけど、そうかー?
この本は長い髪の女出たー!ってより、黒い悪魔がこっちに向かって飛んできたり、カマドウマが居たり、傷口が化膿して蛆虫がみたいな、恐怖と云えば恐怖だけど、頭で認識出来ない未知もモノに怯えるんじゃなくて、純粋な生理的嫌悪感しか無いと思うのだけれど。


今回は男女の別れ話が多かった気が。
湯船のすぐ上にある蛇口に手錠で繋がれ動けない状態で、目の前で首を掻っ切って自殺した彼氏の腐っていく姿を1週間以上見るってのはどうだろうね。蛇口自体には手が届かず、水分補給は湯船の中の彼氏の腐汁と混ざった水のみ。