東京伝説 死に逝く街の怖い話

東京伝説―死に逝く街の恐い話 (竹書房文庫)


この類の話の怖さは、本当っぽさや身近さで、それこそ「次に狙われるのはあなたかもしれない」的な恐ろしさだと思う。あ、ありえる、と思ったら怖い。
今回はそれがあんまり無くって、んなアホな!って失笑物が目立つ。話自体は悪くはないが、バレバレの嘘付かれても興醒めだよ、みたいな。
もうネタが無いのかねえ。
後半に入った辺りで箸休め的な笑い話が何話かあるんだけど、そんな状態なので、いやここで笑い取られてもな気分に。
締めは感動系。いや、確かに良い話だけどさ、主旨が違うだろう。