東京伝説 うごめく街の怖い話 / 平山夢明

東京伝説―うごめく街の怖い話 (竹書房文庫)


書影が妙に掠れた感じがして怖いのですが。
幽霊の出てくるタイプじゃなくて、都市伝説になりきれなかった、サイコパスとか電波とか、そっち系の怖い話集。「超」怖い話用に集めてた話の人間版。
重い荷物を自室からエレベーターで階下に下ろして貰う事で、そこに結んでおいたピアノ線を首に巻いて切断自殺するお爺さんとか、恋人の前で自分を解体しだす男、合鍵使って進入してくる鍵屋など。
怖いと云うより後味の悪い話が満載で楽しめた。
最後の、中学生で妊娠して堕胎させられてショックで壊れて、胎児を腹に戻す妄想で死んだ子犬を詰めて腐敗ガスで下半身が膨れ上がってもうこれ以上はウボァー