怪談新耳袋

怖く見せようとしている話は怖くない。
例えば、夜目が覚めたら子供の霊が首を絞めている。ところがそれは見事なまでにただの子供にしか見えず、霊には全く見えない。こう云う話は、もし自分がそんな目に遭ったら、と思う事によって恐怖感の共感みたいなモノを味わい、背筋がぞぞぞってのが魅力だと思うんだけど。ただの餓鬼に首絞められたら、何しやがるって殴るだけじゃん。
姿をしっかり映さず、影だけになってるのは怖かった。長い髪をぶるぶる揺らしてヘッドバッキング! 更に生米ボリボリ食って。怖ッ!
で。
怖さを諦めてギャグに笑いになってる話は、先週見た時もそうだったけど、これがなかなか笑えて面白い。中には呪怨のように、向こうは真剣に怖がらせようとして作ってるのに笑っちゃうのもあるが、明らかに笑ってくれ、と云って作ってるのがあって、それが素敵な出来。
......趣旨が違う気もするけどナー。
折角楽しみ方が分かってきたのに、今回で終わり。夏休みだけだったのか。それにしても佐藤康恵なんて久し振りに見たよ。