中田いたり蹴

蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)


読了。
筒井康隆清水義範が書いたなら、って感じかなぁ。
最近どっちも読んでないから文体とかノリとか忘れた。
一時期こんなんばっか読んでた頃があったなあ、と思い出される作品でした。


異常系ギャグ小説。
タイトルからして、あれですね。サッカーの何かギャグでしょう。金が発生しないと笑顔を見せないとか。
完全にSFって話は読まないからそれ系のネタは分かんなかったけど(「やまだ道―耶麻霊サキの青春」なんぞは話の中心の作家を知らず、何故新刊に拘るのか分からず困った)、それを除いても充分お腹一杯になる言葉遊びだった。
まさかおじゃる丸までネタにするとは思わなかったっぴー。


「地球最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場」も捨てがたいけど、「地獄八景獣人戯」が一番面白かった。
かまいたちの夜2やベルゼブブの時を彷彿とさせる、不快な描写が良かったね。