魔界都市ガイド鬼録 邪神迷宮 / 菊地秀行

邪神迷宮 (ジョイ・ノベルス)


このシリーズは年1回、12月に出てるのだな、と今更気付いた。
どこぞのハゲ御大もそれくらいのペースでいいからアルスラーン創竜伝を終わらせてくれないかな。


クトゥルー盛り沢山なお話。
あんまり詳しくないので楽しめない部分もあったが、序盤、お色気たっぷりな婦警集団が仲間に入った時点で、ああこの娘さん達は皆死んじゃうんだな、と思える辺りは楽しんでた。主役級でもない限り、名前付きで、それなりにキャラ付けされてる女性キャラはほぼ死んじゃうのがひどゆき先生印。ヒロインすら容赦無いぜ。
今回の他作品からのゲストは、「妖神グルメ」の主人公と、「魔界創世記」のドマ。
「妖神グルメ」のほうは、まだソノラマ文庫があった頃の、しかも背表紙が緑の頃の作品なんだけど未読。いや遥か以前からその緑の持ってるんだけど、紙が茶色く変色しちゃっていまいち読む意欲が。これ読んだから読むけれども。
ドマのほうは、馬みたいに長い顔、以外は別人かの如く。作者が忘れちゃってるんだから仕方無いさ。
忘れちゃってるといえば、前々作の外谷さんみたく、序盤で神隠しに遭った屍刑四郎が最後まで消えたまま忘れ去られてた。
テリーマンヤムチャな役とはいえ、あんまり。
普通ならレギュラー化する新キャラが増えたけど、次回作ではすっかり忘れて居なかったことになってるのを期待。